4月に開幕する大阪・関西万博で、日本国際博覧会協会(万博協会)が発注した会場整備工事の一般競争入札について、1事業者しか入札がなかったケースが全体の3分の2を占めることがわかった。業者間の競争が少ないことが事業費増大を招いた可能性もある。
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協会が公開する入札資料によると、大屋根リングなどこれまで入札で決まった工事は、公告が始まった2022年4月から25年3月の間で、「取りやめ・不調」の26件を除くと計66件あった。そのうち1事業者しか入札者がなかった工事が44件で3分の2を占めた。
リングを含むパビリオンワールド北東工区や迎賓館の整備事業が含まれ、予定価格に対する落札金額の割合(落札率)は平均で98.9%。予定価格と落札金額が一致する落札率100%の工事も9件あった。
一方、2事業者が入札した工…